書影: キネマの玉手箱
書誌: キネマの玉手箱
著者 大林宣彦
出版年月日 2020/4/25
ISBN 978-4-9911368-0-1
仕様 四六判・ソフトカバー
頁数 206頁(本文)
定価 1,500円+税
目次: キネマの玉手箱
9 生命の章 - 病気と闘う者として
10 二打席連続ホームランで、今回は場外
11 「肺癌のステージ4、余命半年」の宣言
17 砧緑地で見た人生最高の虹
21 ほとんど消えた癌の影
24 広島県出身の人間が放射線で命が助かる矛盾
27 癌は人を殺さない
30 科学がどんなに進歩しても「医は仁術」は不変
32 楽天家には薬が効く!
34 せっかく罹患したのだから治療を楽しむ
38 癌闘病という豊かな体験
40 死んでいるヒマなどはない!
43 一所懸命なのがわかってもらえたら最高の幸せ
『大林宣彦のいつか見た映画館』特選クラシックシネマ
48 『カビリア』イタリア貴族の原作者が贅を尽くした歴史劇
49 『担え銃』未完成のチャップリンが見せてくれた潜在能力
50 『プラーグの大学生』ドイツ表現派の極致にあるサイレントホラー
51 『血煙荒神山』感情の浄化につながる戦前の“反戦”時代劇
52 『ビリー・ザ・キッド』映画史の過渡期に撮影された西部の歴史劇
53 虚実の章-自主映画の作家として
54 のらくろと丹下左膳のコラボレーション
58 フィルムアーティストの時代が来た!
61 映画は究極の“虚”の芸術
65 映画はウソから出たマコトを映す
68 キャメラが捉える俳優の正体
71 映画に映る監督と俳優の信頼関係のカタチ
75 大島渚を嫉妬させた小津安二郎
77 淀川長治に酷評されたスピルバーグ
79 山田洋次監督と一緒に胴上げしてええあげたい是枝裕和
83 高畑勲監督と語り合いたかった『ビリー・ザ・キッド』
86 小さなキャメラでは俳優はスターになれない
88 正直で素直な原田知世は天性のスター
91 映画がつくる虚構の中で僕たちが願うもの
94 大林“虚彦”となって虚構と撮る
『大林宣彦のいつか見た映画館』特選クラシックシネマ
100 『大学の若旦那』「若大将」につながる戦前の「若旦那」
101 『君と別れて』時間芸術の名手だった「やるせなきお」
102 『魂を投げろ』あの涼やかな瞳の少女は……原節子さん?
103 『暗黒の命令』西部劇スター「ジョン・ウェイン」誕生秘話
104 『丘の静かなる男』静かながら感情が揺り動かされる西部劇
105 非戦の章-敗戦国の軍国少年として
106 本当の勇気は敵と戦わないこと
108 「反戦」などとは言えないが、戦争は二度とごめんだ
114 平和な世の中をつくるために映画はある
116 映画人に衝撃を与えた9・11の惨劇
121 寺山修司と立川談志の義憤と苦悩
125 敗者にも勝者にもある戦争の痛み
129 世界平和に貢献するスポーツの精神
133 平和とつくるには四百年かかる
137 戦意高揚映画であった『幌馬車』
142 ミスター・アメリカの死に感じる戦争への憎悪
147 求められる庶民の側に立ったヒーロー
149 『東京物語』と『東京家族』に込められたメッセージ
151 新たな戦前映画を撮り始めた若き映像作家たち
155 映画はジャーナリズムである
『大林宣彦のいつか見た映画館』特選クラシックシネマ
158 『群盗の町』戦前と戦後の“自由”の違いが現れた西部劇
159 『烙印』名優アラン・ラッドの正体が発見できる作品
160 『狙われた駅馬車』タイロン・パワーを際立たせた脚本の妙技
161 『死の砂塵』ハリウッドに現れた“ダーティーヒーロー”
162 『シマロン・キッド』エモーションが滲み出てくるカットの切れ味
163 未来の章-未来を生きる人として
164 チャップリンの作品で発見した「処女作はすべてを語る」
167 芸術を心で感じる黒澤明さんが残した宿題
172 往年の映画が示唆する未来を生きるためのヒント
175 映画があれば人生はハッピーエンド
177 枝葉的な技術よりも幹が大切
179 一億総白痴化の波に流された映画界
183 4Kで発見した志村喬さんの“生きる”演技
189 “十六歳のベテラン”のまま三千年生きる!
195 卒業と入学の季節に 是枝裕和
205 本書に搭乗する作品INDEX
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